「なぜ、あの人が」
——浮気をする人に共通する心理と、
裏切りの背景にあるもの
#浮気のサイン
#不倫・不貞行為
#復縁・修復
——浮気をする人の心理メカニズムを、心理学の視点から丁寧に紐解いていきます。
「こんな人だとは思わなかった」「私の何が足りなかったのだろう」——▶︎ パートナーの浮気が発覚したとき、多くの方がこうした言葉を心の中で繰り返します。
怒りと悲しみの中で、それでも「なぜ」という問いが頭から離れない。この記事は、その「なぜ」に向き合うためのものです。
浮気をする人の心理を理解することは、パートナーの行動を正当化することではありません。ただ、「なぜそうなったのか」を知ることが、あなたが次の一歩を踏み出すための助けになると信じています。
「なぜ愛する人を
裏切るのか」
浮気をした人の心理を理解しようとすることは、簡単ではありません。怒りがある。悲しみがある。「理解したくない」という気持ちもある。それは当然のことです。
ただ、一つだけ先にお伝えしたいことがあります。
浮気の原因は、あなたにあるのではありません。
浮気をする人の心理を解説することで、「だから浮気をしても仕方なかった」という結論を出したいわけではありません。どんな心理的背景があっても、浮気は信頼を裏切る行為であり、その責任はパートナー本人にあります。
ただ、「なぜそうなったのか」を知ることで、あなたが感じている「自分のせいかもしれない」という自責の気持ちを手放す助けになることがあります。また、これからの選択——修復するのか、距離を置くのか——を考えるための材料にもなります。
浮気をする人に共通する
5つの心理パターン
「こういう性格の人が浮気をする」ではなく、
「こういう心理状態のときに起きやすい」という傾向です
▶︎ マズローの「欲求階層説」によると、人間には「承認の欲求」という根本的な欲求があります。「当たり前の存在」になったと感じるとき、外部から新鮮な承認を求めるように。「きれいだね」「話していると楽しい」——こうした言葉が日常で失われていたとき、外から与えられる承認は強い引力を持ちます。
幼少期の親との関係で形成される「愛着スタイル」。「回避型」を持つ人は深い親密さに恐怖を感じ、関係が深まりすぎると無意識に距離を置こうとします。浮気がその逃げ場になってしまうケースです。
心理学の「感覚探求」が高い人は、日常の安定に物足りなさを感じやすい傾向。禁断の関係が持つスリルが脳にドーパミン(快楽物質)を分泌させ、「やめられない」状態を作り出すことがあります。
仕事のプレッシャー、育児の疲れ、夫婦間のすれ違い——浮気相手との時間が「唯一の逃げ場」になってしまうケース。慢性的なストレスは、自制心を司る前頭前野の機能を低下させることが研究で示されています。
心理学の「認知的不協和」。自分の行動と価値観が矛盾するとき、人は価値観の方を変えてしまいます。「妻とはもう心が離れているから」「相手を本当に愛しているから特別」——自己正当化が進むほど▶︎ 罪悪感は薄れ、行動はエスカレートします。
“浮気調査を依頼した40代の女性は、こう話します。「夫は仕事のストレスが大きかった時期に浮気をしていた。調査結果を見て、最初は怒りしかなかった。でも、なぜそうなったかを理解したことで、感情的な判断ではなく、自分がどうしたいかを冷静に考えられるようになった」
浮気は「性格」の問題か
「環境」の問題か
「浮気をする人はもともとそういう性格だ」——そう思っている方も多いでしょう。しかし心理学の視点から見ると、これは少し違います。
そういう性格
行動を変えていく
1971年にスタンフォード大学で行われた「スタンフォード監獄実験」では、普通の大学生が「看守役」という環境に置かれただけで、数日のうちに人格が変わったかのように振る舞い始めました。環境と役割が、人の行動を根本から変えてしまうことを示した有名な実験です。
浮気も同様です。「もともと浮気をするような人」だったのではなく、特定の環境や状況が、その人の価値観と行動を変えていくことがあります。
浮気経験者が多い職場環境、飲み会文化、慢性的なストレスと孤立——こうした環境に長くさらされることで、「浮気への抵抗感」が少しずつ薄れていくのです。
「一度浮気した人は
また浮気する」は本当か
心理学の研究によると、一度浮気をした人が再び浮気をする確率は、そうでない人に比べて高い傾向があることが示されています。ただし「必ずまた浮気する」わけではありません。
再発を防ぐための3つの条件
「バレたから反省する」ではなく、なぜ浮気に至ったのかという根本原因を、本人が深く理解していること。
二人の間にあった問題——コミュニケーション不足、感情的なすれ違い——を共に認識し、改善する意志があること。
言葉だけでなく、日々の行動によって信頼を取り戻そうとしていること。
これらの条件が揃わないまま「もう絶対にしない」という言葉だけで関係を続けることは、再発リスクが高い状態です。3つの条件が揃っているかを冷静に見極めることが大切です。
浮気をされた側が陥りやすい
「自責の罠」
浮気が発覚したとき、多くの方が「自分に何か原因があったのではないか」と考えます。
「もっと気を使っていれば」「もっと魅力的だったら」「もっと話を聞いてあげれば」——こうした自責の気持ちは、とても自然な反応です。しかし、これは「自責の罠」です。
心理学では、人は自分が経験した出来事に対して「何か理由があるはずだ」と考える傾向があります。これを「公正世界信念」と呼びます。「良いことをすれば良いことが起きる、悪いことが起きたのは自分に原因がある」という思い込みです。
しかし現実は、どれだけ素晴らしいパートナーであっても、浮気をされることはあります。浮気は、浮気をした側の問題であり、された側の「至らなさ」が原因ではありません。
“心理学者エスター・ペレルは「浮気はパートナーへの不満だけでなく、自分自身の何かへの欲求や逃避が動機になることが多い」と述べています。つまり浮気の多くは、パートナーの問題ではなく、浮気をした本人の内側の問題から来ているのです。
あなたのせいではありません。
この言葉を、どうか受け取ってください。
“「最初は自分が悪かったんだと思って、ずっと▶︎ 自分を責めていた」と話す30代の女性。「でも、浮気をした人の心理を知って、これは夫自身の問題だったんだと理解できた。そこから初めて、自分がどうしたいかを考え始められた」と振り返ります。
浮気の発覚後に起きる
心理プロセス
心理学者エリザベス・キューブラー=ロスが提唱した「悲嘆の5段階」は、喪失体験全般に当てはまるもので、浮気の発覚にも重なります。
このプロセスは必ずしも順番通りには進まず、行ったり来たりすることもあります。「まだ怒りが収まらない」「悲しみと怒りが同時に来る」——それは正常な反応です。
大切なのは、このプロセスを一人で抱え込まないこと。時間をかけて、自分のペースで進んでいくことが、回復への道につながります。
「理解する」ことと
「許す」ことは違う
浮気をした人の心理を理解することと、その行動を許すことは、まったく別のことです。
「理解したら許さなければならない」ということはありません。なぜそうなったかを知ることは、あなたが冷静に判断するための情報を得ることであり、その後どうするかはあなた自身が決めることです。
“心理学における「許し(フォーギブネス)」の定義は、「相手のために許す」ことではなく、「自分自身が怒りや憎しみを抱え続けることをやめる選択をすること」です。許しは相手のためではなく、あなた自身の心の健康のためにあります。
許すかどうか、関係を続けるかどうか——その答えを急ぐ必要はありません。まず、事実を正確に知ること。そして、自分の気持ちと向き合う時間を取ること。その上で、冷静に判断することが大切です。
あなたが感じている痛みは、
正当なものです。

