
「この人と一緒にいると幸せだ。でも、本当に信じて大丈夫だろうか」
マッチングアプリで出会い、真剣な交際に発展したとき、ふとそんな不安が頭をよぎったことはないでしょうか。週末になると決まって会えない。家に招いてもらえない。
電話をかけると出られないことがある——そうした違和感を「考えすぎかな」と打ち消しながらも、心のどこかでずっとモヤモヤしている。
残念ながら、その違和感は正しいかもしれません。
マッチングアプリの普及によって出会いの機会は飛躍的に広がりました。
しかし同時に、プロフィールの虚偽申告や既婚者による「独身詐称」という問題も急増しています。
この記事では、マッチングアプリに潜む闇の実態と、あなた自身を守るために知っておくべきことを、心理学の観点も交えながら詳しく解説します。
目次
1. マッチングアプリが生んだ「見えない相手」問題
かつて恋愛や結婚への出会いは、職場・学校・友人の紹介が中心でした。共通の知人がいることで、相手の素性をある程度確認できていたのです。
しかしマッチングアプリの登場で、出会いのあり方は根本から変わりました。
顔写真とプロフィールだけで「いいね」を送り合い、直接会うことなく関係が進展していく。
共通の知人も、互いの職場も、生活の背景も関係ない。相手が何者であるかは、本人が語ることだけを頼りにするしかない環境です。
あるアプリの調査では、利用者の約30%が何らかの虚偽の情報を登録していたという報告があります。
年収の水増しや職業の詐称はもちろん、中でも深刻なのが既婚者による「独身詐称」です。
婚活・恋活目的のアプリには既婚者は登録できない規約になっているものが多いですが、本人確認の精度には限界があり、既婚者が容易に潜り込んでしまう現実があります。
「真剣な出会いを求めて」と信じてアプリを使う人たちが、知らないうちに不倫関係に引き込まれているケースは後を絶ちません。
2. 既婚者が独身を偽る——その実態と手口
既婚者が独身を偽ってマッチングアプリを使う手口には、いくつかの典型的なパターンがあります。
「週末・祝日に会えない」
「仕事が忙しくて」「急な用事が入って」と言いながら、平日の昼間や夜にしか会えない。週末や連休は決まって姿を消す相手は、家族との時間を優先している可能性があります。
「自宅に招いてもらえない」
交際が深まっても「部屋が散らかっているから」「リフォーム中で」などと理由をつけ、決して自宅に上げてもらえない。
既婚者にとって、自宅は最もリスクの高い場所です。
「電話に出られないことが多い」
夜間や週末に電話をかけると、しばしば出られない。
家族がいる場では電話が難しいためです。
折り返しも遅く、別の場所に移動してから連絡してくるパターンが繰り返されます。
「SNSでの繋がりを避ける」
FacebookやInstagramなど、実名や生活の様子がわかるSNSでは繋がろうとしない。
「SNSはあまり使わない」と言い訳することが多いです。
「記念日や長期休暇に会えない」
クリスマス、年末年始、ゴールデンウィーク——家族行事が発生する時期に決まって用事ができる。
こうした繰り返しのパターンに気づいたとき、疑いを持つことは決して「考えすぎ」ではありません。
実際の相談事例です。30代の女性がマッチングアプリで出会った男性と半年間交際し、「そろそろ結婚の話を」と考え始めたタイミングで調査を依頼されました。
結果、彼は既婚者であり、さらに複数の女性と同時進行で交際していることが判明しました。
「まさかと思った。でも週末に会えないことが多かったのは、最初から気になっていた」と彼女は振り返ります。
3. なぜ既婚者は嘘をつき続けられるのか——心理学から見る詐称の構造
「そんな嘘、続けられるはずがない」と思う方もいるかもしれません。
しかし心理学的には、人は一度ついた嘘を正当化し続けることで、罪悪感を薄らげていくメカニズムを持っています。
【「自己正当化」のメカニズム】
「家庭では満たされていない」「妻(夫)とはもう心が離れている」「本当に愛しているのはこの人だけ」——こうした言葉は、既婚者詐称をする人がよく口にするものです。
心理学ではこれを「認知的不協和の解消」と呼びます。自分の行動と価値観の矛盾を、都合のよい解釈で埋めようとするのです。
【「区画化」による感覚の麻痺】
心理学的防衛機制の一つ「区画化」によって、家族といる時間と交際相手といる時間を心の中で完全に切り離します。
それぞれの場面では「それが当たり前」として振る舞い、罪悪感を感じにくくなっていきます。
【「バレなければいい」という感覚の慢性化】
嘘をついても問題が起きなかった経験が積み重なるほど、リスク感覚が鈍くなっていきます。
最初は緊張していた嘘が、やがて習慣になり、罪悪感すら感じなくなっていく——これが常習化する構造です。
こうした心理メカニズムを知ることで、「なぜあの人が嘘をつけたのか」という疑問に一つの答えが見えてきます。
4. 騙されやすい人の心理——「恋は盲目」が判断を狂わせる
「まさか自分が騙されるとは」と思っている方ほど、注意が必要なことがあります。
恋愛感情が生まれると、脳内ではドーパミンやオキシトシンといった神経伝達物質が大量に分泌されます。
これが「恋は盲目」と言われる状態の正体で、相手の欠点が見えにくくなり、好意的な解釈をしやすくなります。
週末に会えない理由を「仕事熱心な人だから」と解釈する。
自宅に招いてもらえないのを「几帳面な人だから」と思い込む。
電話に出られないことが続いても「忙しい人だから仕方ない」と納得する——こうした認知のゆがみは、恋愛感情があるほど強くなります。
また、心理学の「一貫性の原理」によると、人は一度信じ始めた相手に対して、それを覆す情報を本能的に遠ざけようとします。「この人はいい人だ」という信念が固まるほど、矛盾するサインを「例外」や「誤解」として処理してしまうのです。
違和感を感じたとき、それを「考えすぎ」と打ち消す前に、少し立ち止まってみてください。
その感覚は、あなたの心が発している大切なサインかもしれません。
5. 過去に浮気被害を受けた方が抱える特有の不安
過去にパートナーの浮気や既婚者詐称による被害を受けた経験のある方は、新しい関係においても「また同じことが起きるのではないか」という不安を常に抱えがちです。
この不安は決して過剰ではありません。一度浮気をした人が再び浮気をする確率は、統計的にそうでない人より高いことが示されています。
また、過去に同じような相手を繰り返し選んでしまうという「繰り返しパターン」も、心理学的に確認されています。
こんな相談がありました。40代の女性が「前の夫に浮気をされて離婚した。
新しい恋人ができたけれど、また騙されるのが怖くて素直に信じることができない」と話してくれました。
調査を依頼した結果、彼は誠実な人物であることが確認されました。
「安心して関係を進められる。疑い続けたままでいなくて本当に良かった」と安堵されていました。
疑いを抱えたまま関係を続けることは、あなた自身の心を消耗させ続けます。
事実を確認することで疑いから解放され、前に進める——これも調査の重要な意義の一つです。
6. これがあったら要注意——既婚者詐称の典型的なサイン
以下の項目に複数当てはまる場合、注意が必要です。
時間・場所のサイン
・週末・祝日・年末年始など家族行事が多い時期に会えない
・会える時間帯が平日の特定の時間帯に限られている
・自宅に招いてもらえない、または住所を教えてもらえない
・待ち合わせ場所がいつも特定のエリアに限定される
連絡・コミュニケーションのサイン
・夜間や週末の電話に出られないことが多い
・LINEの返信が不規則で、夜間は特に遅い
・SNSでの繋がりを避ける、またはプロフィールが非常に薄い
・ビデオ通話を嫌がる、いつも断られる
関係の進展に関するサイン
・交際期間に比べて関係の進展が不自然に遅い
・友人や家族に紹介してもらえない
・将来の話をすると話題をそらす
・旅行や長期の計画を立てることを回避する
これらは一つだけでは判断できませんが、複数重なる場合は、冷静に状況を見直すことをおすすめします。
7. 再婚・婚活市場に潜む特有のリスク
再婚を考えている方にとって、相手の「過去」は将来の生活に直結する重要な情報です。
前の結婚が破綻した理由、子どもとの関係性、養育費の支払い状況——これらは一緒に生活を始めてから「知らなかった」では済まされません。
しかし、こうした情報を正直に話してくれる相手ばかりではないのが現実です。
「離婚した理由は相手のDVだった」と話していた男性が、実際には自分の不倫が原因だったというケースもあります。
「子どもとは良好な関係」と言っていたのに、実際にはほとんど連絡を取っていないケースも珍しくありません。
また、離婚協議中や別居中であるにもかかわらず「もうすぐ離婚が成立する」と言い続け、何年も引き延ばすケースも報告されています。
この段階での交際は、法的に不倫関係と判断される可能性があり、将来的に慰謝料請求の対象になるリスクも存在します。
「知らなかった」では済まされないリスクが、婚活・再婚市場には潜んでいます。
8. 「調べること」は疑うことではない——結婚前調査という賢い選択
「好きな人を調査するなんて、相手を疑っているみたいで申し訳ない」——そう感じる方は多いでしょう。しかし、視点を変えてみてください。
結婚は人生最大の決断の一つです。家を買うとき、転職するとき、誰でも事前にリサーチをします。
なぜ人生を共にするパートナーについてだけ、確認することがためらわれるのでしょうか。
欧米では「結婚前調査(プレマリタル調査)」は広く行われており、日本でも近年こうした考え方は少しずつ浸透してきています。
疑うためではなく、「正しい情報をもとに最善の選択をするため」の調査です。
事実を知ったうえで「やっぱりこの人を選ぶ」と決めること——それが最も誠実な形の信頼であり、二人の関係を本当の意味で強くする基盤になります。
9. 結婚前調査でわかること
結婚前の調査では、相手について以下のような情報を確認することができます。
【基本的な素性】
婚姻状況(本当に独身か)、過去の離婚歴・子どもの有無、実際の職業・勤務先
【経済状況】
実際の収入水準、借金・ローンの有無、ギャンブルや浪費の傾向
【生活・人間関係】
職場での評判、家族との関係性、生活習慣(飲酒・ギャンブルなど)
【交際状況】
マッチングアプリの並行利用、複数交際の有無
これらは、結婚後に「知っていれば…」と後悔する前に、事前に確認できる大切な判断材料です。
10. あなたの幸せを守るために
自分の人生と幸せを守るための行動は、決して恥ずかしいことではありません。
疑いを抱えたまま結婚に進んでしまうと、些細な行動にも過敏に反応してしまい、互いにとって苦しい関係になってしまいます。
逆に、事実を確認したうえで「この人を信頼できる」と確信を持って進む関係は、強い基盤の上に成り立ちます。
兎に角寄り添う探偵社では、マッチングアプリで出会った相手への身元調査や結婚前調査を数多く手がけてきました。
「まだ依頼するか決めていない」「どんな調査ができるか知りたい」という段階でも、まったく問題ありません。
東京・埼玉・千葉・神奈川を中心に全国対応。24時間365日、いつでもご相談いただけます。
過去の傷を繰り返さないために。そして、本当に幸せな関係を築くために。まず、正しい情報を手に入れることから始めましょう。

